在宅勤務とは、文字通り自宅で仕事をすることです。つまり、「通勤」は不要。どこでも好きなところで(作業が可能な環境であれば)仕事が出来ます。それなら、郊外に安い戸建て住宅でも購入して……と思うかもしれませんが、それは多くの場合「こんなはずじゃなかった」という結果につながることでしょう。 まず、在宅勤務といっても打ち合わせが必要になることが多い。つまり、毎日ではなくても何度かは依頼者の会社などに出向く必要があるのです。 また、依頼者の心境としても「何かあればすぐに来てくれる近くの人」という要素は、意外に大きいのではないでしょうか。「相手との距離」が、契約に結びつく「最後の一押し」になる可能性も否定できないのです。 さらに、不幸にして(実際には良くあることですが)仕事がないときのことを考えてみましょう。在宅勤務、業務委託の仕事がいくら探してもない、応募しても受託できない……そんなときは「アルバイト」に出ざるを得なくなりますね。そうなると当然「通勤」の必要が出てくるわけです。郊外からだと、面接に出向くのもしんどいし交通費もかさむでしょう。 と、いろいろ書いてきましたが、結局のところプログラマの仕事(在宅プログラマが受託する開発案件)は、「東京を中心に動いている現実」があります。「仕事から離れた」ところに居を構えるのが不利になるのは、避けられないことでしょう。 在宅勤務だから郊外でもよい、のではなく、受託できる保証がない、依頼者とのパイプを重視する必要がある在宅勤務だからこそ「仕事が動いている場所」にアクセスしやすい環境が必要なのかもしれません。 ……といったことを良く思うんですよね、最近。仕事の打ち合わせなどでバスで駅に出た後1時間近くJRの中距離電車に乗っている間に…… |